- かわいいかわいい華ちゃんの話 2021年5月11日
度々日記の方でも話題に出していますが、私は宝塚歌劇団のファンです。
観劇に行ったり、何か重大なニュースがあったりして気持ちが溢れるとついつい日記に感想とかを書いてしまうことがあるのですが、小説を読みにきてくださった方は日記を読んで「宝塚?」ってなるだろうな…心苦しいな…と思っていたので、別に観劇の感想なり思ったことなりを吐き出す新しい場を作成しました。
サイト内じゃなくて違うブログでやれよって感じではあるのですが、そこはまた管理がおろそかになりそうな気もするのでしばらくはここで吐き出させてください。興味がない方は本当に全然読まなくていいところです!SNSも最近やっていないので心のうちを吐き出せるところがここしかないだけなのですみません。もし興味がある方が万が一おられましたら暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。前置きが長くなりました。
私は2018年「ポーの一族」を観劇して宝塚にはまった、割と新規のファンです。言わずもがな、萩尾望都先生のポーの一族が大大大好き(というか萩尾先生が大好き)で、宝塚で公演されると決まった時から「絶っっ対に観に行く」と決心しておりました。
そして制作発表会、ポスターの写真を見た時に「これは絶対に間違いない」と期待が確信に変わり。奇跡的にチケットも取れ、忘れもしない2月の頭、どんよりと曇った寒々しいお天気のなか、無理矢理ひっぱってきた母と一緒に宝塚大劇場に足を踏み入れました。もうそれは、ポーの一族の感想で今でも原稿用紙何枚も感想文が書けてしまうほど、衝撃の衝撃で!今は詳しくポーの感想は書きませんが、あの耽美で少しひんやりとしていて絶対的に美しい世界観があまりにもぴったりすぎて、余韻が何日も何日も抜けなかったのを覚えています。もしあれがポーじゃなかったら今ここまではまってなかったかもしれない。もし私が中学生くらいだったらそれこそ入団を目指していたかもしれない笑。それくらい私の中では完璧で最高な作品でした。
ポーの一族で宝塚の扉を開いて、ポーのブルーレイを永遠に見続ける→何回も見るうちに段々と主役以外の周りの人の顔も覚えてくる→その中から特別に輝いている人を見つける(推し:水美舞斗さん:これはまた別の機会に・・)→You Tubeで動画とかを見出す→宝塚有料チャンネルを契約・・ みたいな感じで徐々に沼にはまっていったわけですが、やっぱりはまってしばらくは「男役」という未知の存在に惹かれ、いろんな人を覚えてへーかっこいい人たくさんいるなぁーと思っていたのですが、沼が深くなると気づけば「娘役」というあまりにも可憐で綺麗でかわいい存在がいることに当たり前のことなのですが気づき、逆に娘役さんへの愛が深まったりもしました。今は、大本命は花組の男役・水美舞斗さんですが、推しは娘役さんの方が多いと言ってもいいくらいです。(びっくり)
そしてやっとやっと、表題の「かわいいかわいい華ちゃん」の話です。
ポーの一族の中でエドガーの妹メリーベルというかなり重要な役どころを演じていたのが華ちゃんでした。
もうあれは、かわいさと可憐さと寂しさをこれでもかというくらい煮詰めに煮詰めて出来上がったほんとに最高の存在で。。。あれで華ちゃんの名前を覚えて、それ以来花組は小劇場系以外は欠かさず見てきているのですが、華ちゃんの動向はずっと追っていました。
ポーで知った時はそこまでわからなかったのですが、ずっと見ていると華ちゃんは歌とダンスが苦手なんだなと素人目でもわかったし、ファンの人もめちゃくちゃに叩く人もいたので、華ちゃんがトップスターに抜擢されてからは何かとくるしい気持ちで見ることもありました。宝塚歌劇団は歌劇団と名乗るくらいなので歌やダンスの力不足で叩かれるのは仕方ないかもしれません。でも、華ちゃん叩きのコメントやツイートを見た時は、「それじゃあなたは華ちゃんより可愛いんですか??絶対可愛くないでしょ???」って心の中で悪態ついてました。
だってあんなに可愛い人を私は見たことがない!
アイドルや女優さんなんかもそうでしょうけど、可愛いことを職業にしている人の可愛さと言ったら、本当にないんです。娘役さんは男役さんをさらに格好良く素敵に見せるため、メイクや所作はじめさまざまな努力をしておられます。それは職業でありプロです。だから、ほんとに可愛さや綺麗さで涙が出るくらいになります。(可愛い泣きをよくします)それは本当にリアルじゃないのにリアルで、二次元を三次元で見たみたいな感覚です。
私も音楽が好きだから、歌が上手な人の歌を聞きたいし、ダンスが上手な人のダンスを見たい。でも華ちゃんに関しては、もうそんなのいらないから可愛さを浴びさせて!あとお芝居見させて!(華ちゃんはお芝居がとてもお上手)という感じで、心の中でひっそりと応援してきました。
けれど華ちゃんは見かけによらず根性の人だそうで。最近では歌もダンスもびっくりするくらいに上達して、進み続ける華ちゃんが内心誇らしかったりしました。誰目線という感じですが。そんな華ちゃんが昨日宝塚大劇場で卒業されました。
緊急事態宣言のせいで4月の下旬ごろからは公演もできなくなって、千秋楽までまるまる中止になり。。それでも千秋楽だけは無観客で公演を行ってライブ配信、有料チャンネルではフィナーレから生中継なんかもしてくれて、劇団様ありがとう・・・となりながら生中継を見たのですが、拍手のない大劇場の寂しいことと言ったら・・!拍手で送り出してあげたかった!!最初はそれが悲しくて悲しくて始まった瞬間から泣いてしまったのですが、絶対本人たちも辛いだろうに、画面越しのこちらのことを気にしてくれたり、もうなんか辛いけどありがたくもあって。トップスターの柚香光くんは昨年もコロナで公演が中止になったので本当に可哀想なのですが全然そんな風に見せなくて健気で。。あきらさん始めご卒業されるみなさんも、残念なはずなのにとても明るくて、なんとも言えない気持ちになってしまいました。でもでも、そんな悲しい気持ちを吹き飛ばすくらいに華ちゃんのサヨナラショーが素敵だった!
青いドレスもピンクのドレスも本当に似合ってて、プリンセスで、いつも表情が本当に愛くるしい。引き際も完璧で、弁えているしやり切ったっていうのもあると思うけど、もう少し華ちゃんの娘役姿を見ていたかったよー!公演中止になるまさに2日前、偶然に観劇していて、でも緊急事態宣言はもう出ていたので「もしかしたらまた中止になるのかも」ってみんなが思いながら見ていた中、銀橋に出てきた華ちゃんへの、いつも以上に大きい割れんばかりの拍手のなかに混じれたことは、多分忘れません。みんな同じ気持ちだったんだと思います。
千秋楽が無観客だったせいで感情がワーッとなり、びっくりするくらい長い文章になってしまったので、一旦華ちゃんに関してはここで。
とにかく、東京公演はみなさん無事で、中止することもなく、最後まで完走できますように!
1回しか見れなくて記憶が朧げなので、東京公演の千秋楽をライブ配信で見れたくらいに、この花組公演「アウグストゥス/Cool Beast」の感想もまた改めて書けたらいいなと思います。